「恥ずかしい!」
日本文化は恥の文化と言われるほど、日常会話にしばしば恥かしいという言葉が出てきます。
私も親から「世間様に恥かしいこと@は絶対にするな!」とよく説教されました。
私は少年時代は恥かしがりやAで、目上の人や美しい女性と話をするときは目を伏せていました。
むろん、大勢の人の前で話すのは恥かしくてB、とてもできませんでした。
それが、プロの意識というのは恐ろしいものです。大学を出て最初の職業が高校教師でしたが、大勢の生徒の前で雄弁に堂々と話すことができたのです。
調子に乗り過ぎて女生徒の前でエッチな話をしてしまいました。
すると「わぁ、恥かしいC!そんな恥かしいC話はよしてよ!」という言葉が返ってきました。
上記の恥かしいという言葉に相当する英語は、それぞれ異なります。
@の場合は、まさに恥の文化を表すもので、世間つまり社会通念に反することによって、個人または家、組織、国家などのグループの名誉が傷つくとか、面目がつぶれるとかいうもので、
You
should be ashamed of yourself ! (恥を知れ!)
ashame は恥(名詞)で、ashamed
は形容詞です。
be interested in と同じような形です。
be ashamed of で恥ずかしく思うの意味。
I am
ashamed of having done so.(そんなことをしてしまって恥かしい)
Aは性格的に恥かしがりやという意味で、
She is shy という言い回しは誰でも知っていると思いますが、これを@やBの恥ずかしいに当てはめても、全く意味をなしません。
She
is shy about meeting a stranger. (彼女は人見知りする)
shy に似た意味の言葉で
She is coy という表現があります。日本語の「はにかむ」という感じの意味合いですが、内気で恥かしがりやで、何となく惹きつけられる色気を持った女性、歌麿の版画をイメージさせる言葉です.ところが外国人にこの言葉を使うかと尋ねたところ、小説ならともかく日常会話では現在ほとんど使われないそうです。
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