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島田校長の
知っておくと得する!?面白英語知識
その4


これは英語で何と言うでしょう?

ビル・ゲイツの講演をテレビで見ました。さすがに彼はすごい人間だと思いました。未来に対する鋭い問題意識と感覚を持って、通常の人間では考えられない未来を予測していました。
彼が言うには、テレビで友達の動く顔を見ながらおしゃべりしたり、家庭で壁いっぱいのスクリーンのテレビゲームをやるのは、すぐ先のことだと確信していますが、 完全な翻訳機はあと20年たってもできないでしょう。だから、あと20年間は英語が世界共通語として存在し続けるでしょうという意味のことを述べていました。
決り文句のビジネスレターや技術英語は自動的に翻訳できますが、現実の言葉はそう簡単にはいきません。いくつかの例でそれを考えてみましょう。

  • 生意気な
    生で生きているのだからraw livingになりますが、もちろんそうはいきません。英語を習得する秘訣は生の外国人と会話するのが一番良いと外国人に言ったら、 それを聞いていた彼は、「俺は刺身じゃない!」と怒っていました。正解は下を見てください。

  • 面倒くさい
    むろん、辞書に出ていません。外国人に聞いても分かりません。正解はどうやって導き出したらよいのでしょう?

  • キレル
    少し前、子供の「キレル」が問題になっていましたね。今は、少しよくなったのでしょうか?むろん、cut off、受身にして be cut offでもありません。 現実の意味を考えてください。

 

  • どちらでも構いません。どうぞお構いなく。
    人の家に招かれて、日本人ならこのような表現が出てくるのは当たり前です。
    むろん、英語の世界では Which would you like, coffee or tea ? とたずねられて、はっきりと Coffee please. と答えなければならないのは、皆さんもご存知でしょう。 私自身も招いてくださったところの奥様に「どちらでも結構です」と答えたら、「はっきり言いなさい」と叱られたことがあります。
    それにしても、はっきり と答えたとしても、「どうぞお構いなく」と次に言いたくなるのは日本人の心の当然の表現です。
    こんな時、どんな英語表現をしたらよいのでしょう。

 

正解

  • 生意気な−−>cheeky
    cheekはほっぺた。顔を突っ張って顔を出す表情から、言い得て妙です。

  • 面倒くさい−−>I am too lazy to do it.
    言葉の上からでなく、実際どういう情景かをよく考えてください。それをやるのに真剣な気持がない、そんなに情熱を持ってやる気がしない、ということですね。

  • キレル−−>He is mad. He went mad.
    cutとは関係ありませんね。別の日本語で言えば、頭にくる、怒り心頭に達するという意味です。そう考えると簡単です。

  • どちらでも構いません。−−>I do not mind which.
    その時の状況によっては叱られることもあります。しかし、ホームパーティで、"I don't mind which, I follow majority."と言った人がいました。「どっちでも構わないよ、皆に従うよ」という意味で、ホスト側を楽にしようという思いやりの気持から出た言葉だと思います。
    どうぞお構いなく。−−>Please do not worry about me.
    こう言って、せっかく出そうとしていたコーヒーやケーキを引っ込められてしまった経験があります。 構うな、ということは、要らない、と解釈されるからです。

 

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